研究シーズ集

環境・エネルギー

水生生物の生態から環境を評価する

佐渡自然共生科学センター

水圏生態学研究室

佐渡自然共生科学センター 准教授

飯田 碧 IIDA Midori

関連URL:
https://www.sc.niigata-u.ac.jp/sc/sadomarine/

専門分野 魚類生態学、水圏生物学
キーワード 水生生物、環境影響、海と川のつながり

研究の目的、概要、期待される効果

 魚類をはじめとする水生生物は、様々な環境要因に影響を受けながら生きています。野外の水環境は、温度や流れ、光、周辺の植生などの自然環境、陸域の利用様式や人工構造物の有無などの人為的な影響など、多様な要因で変化します。
 当研究室では、主に海と川を行き来する通し回遊性の魚類を対象として、野外調査や微量元素分析などから生態の解明に取り組んでいます。通し回遊性魚類は、海と河川を一生の間に行き来するため、双方が生息に適する環境であることが必要です。佐渡島をはじめとする複数の地域での調査・研究から、海と川の利用形態が、種や環境によって様々であることが分かってきました。個体レベル、個体群レベルでの解析から、個々の種の生態や生息地の選択は、周囲の環境によって変動することも分かってきました。様々な手法でそれらを明らかにすることで、水域の環境の健全性の評価につながると考えています。

魚類、貝類、甲殻類などさまざまな水生生物が
海と川を行き来する

微量元素分析により個体レベルで水域利用を明らかにする

   
関連する知的財産論文等

Migratory pattern and larval duration of an amphidromous goby, Rhinogobius nagoyae, at Sado Island, in northern Japan. M. Iida, K. Kido and K. Shirai. Marine and Freshwater Research. 2021

アピールポイント

 個体や個体群、環境について、あわせて調査・研究を行うことで、動物を指標として水域の環境を総合的に評価できます。

つながりたい分野

・水域の環境評価を行いたい自治体や環境コンサルタント会社など


お問い合わせは
新潟大学社会連携推進機構
ワンストップカウンター まで 
onestop@adm.niigata-u.ac.jp

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