研究シーズ集

医療・健康・福祉

口臭ケアを考える

歯学部

予防歯科学分野

医歯学系 教授

濃野 要 NOHNO Kaname

関連URL:
https://www5.dent.niigata-u.ac.jp/~prevent/japanese/index.html

専門分野 予防歯科学
キーワード 口臭予防、口腔衛生

研究の目的、概要、期待される効果

 口臭は対人関係において重要な問題であり、口臭を気にしたことがある人は80%、悩みとして感じる人は25%を超えるとされます。また、近年では介護の現場でも介護者の負担として問題となっています。口臭の抑制には、その原因を除去することが有効です。原因除去方法としてはハミガキの他に、口臭の原因となる細菌の除去や舌苔(口臭の主な産生場所)の除去が一般的です。私たちはこれまでに、いくつもの成分(薬剤や食品)による口臭抑制・舌苔除去について検討をしてきました。また、使用される際の形状も重要な要素の一つであり、タブレットやゲルによる応用を試みてきました。
 ヒトの口臭は複雑で、画一的な処置では問題が解決されないことが多くあります。また、口臭への対応はセルフケアとして行われることが多いことも特徴です。口臭の原因除去に悩まれる方は、解決するまで複数の方法を試すことが多く、より多くの選択肢が望まれます。
 今後は個別の条件に適した方法を提示していくことが必要であり、その結果、少しでも多くの口臭に悩む方の手助けとなることを期待しています。

   
関連する知的財産論文等

・Nohno K. et al., Tablets containing a cysteine protease, actinidine, reduce oral malodor: a crossover study. Journal of Breath Research 6(1), 017107, 2012.

・濃野要 他,パパイン含有ゲル併用舌清掃による舌苔除去効果,口腔衛生学会雑誌 66(1):9-14, 2016.

アピールポイント

 効果の評価には口臭数値測定だけではなく、使用感や使用満足度の調査も可能です。他覚・自覚の双方からの評価によって、使用者の期待に応えられる開発を目指します。

つながりたい分野

・口腔清掃用インスツルメントを共に製造していただける分野および対象成分(酵素等)を様々な形態に含包させる技術のある分野との協働を期待しています。


お問い合わせは
新潟大学社会連携推進機構
ワンストップカウンター まで 
onestop@adm.niigata-u.ac.jp

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