研究シーズ集

医療・健康・福祉

遺伝子変異の効果を簡便にスクリーニングするin vivoシステム

脳研究所

杉江研究室(脳病態解析分野)

脳研究所 准教授

杉江 淳 SUGIE Atsushi

関連URL:
https://www.bri.niigata-u.ac.jp/~neuroscience_disease_sugie/lab/

専門分野 神経科学、遺伝学
キーワード 遺伝子、バリアント、メンデル、希少疾患、未診断疾患、ショウジョウバエ

研究の目的、概要、期待される効果

 全エクソームまたは全ゲノム配列決定技術によ り、希少疾患や未診断疾患の患者のエクソームま たはゲノムを配列決定することによって、多くの 遺伝子変異が特定されています。特定された遺伝 子が疾患の原因であることが既知である場合、診 断の確定に至ります。しかし、大多数のバリアン トは、疾患にどのような効果をもたらすのか不明 です。そのために、遺伝子機能の解析を行い、効 果を明らかにすることが必須ではありますが、安 価で迅速な効果検証は困難です。

 私たちは、シンプルなモデル生物であるショウ ジョウバエを用いて、この問題の取り組み、年々 蓄積しつつある疾患の原因となる候補バリアント をスクリーニングし、少しでも多くの確定診断の 一助となることを目的とします。

 期待される効果として、希少疾患や未診断疾患 の確定診断率の向上が挙げられます。これにより、 何年にもわたって診断をつけるために彷徨う
”diagnostic odyssey”をしなければならない 多くの患者さんの気持ちを少しでも安らげること が期待できます。

   
関連する知的財産論文等

Hum. Mol. Genet. 31(1):69-81. (2021) ; Sci. Rep. 13(1):975 (2023) ; Am. J. Hum. Genet. 110 (8), 1356–1376. (2023) ; Hum. Mol. Genet. 32(9):1524-1538 (2023); Eur. J. Med. Genet. 66(8):104804. 2023

アピールポイント

 ヒトだけでなく、様々な種の遺伝子変異の効 果を簡便に検出することができます。

つながりたい分野

・遺伝子の機能解析に興味がある分野


お問い合わせは
新潟大学社会連携推進機構
ワンストップカウンター まで 
onestop@adm.niigata-u.ac.jp

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