医療・健康・福祉
医学部
機能制御学研究室
医歯学系 教授・医歯学系 助教・医歯学系 特任助教 (医学部准教授)
神吉 智丈・山下 俊一・井上 敬一 KANKI Tomotake・YAMASHITA Shun-Ichi・INOUE Keiichi
専門分野 | 生化学、生理学、細胞生物学、遺伝学、実験動物学 |
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キーワード | マイトファジー、ミトコンドリア、マウス、哺乳類培養細胞、酵母 |
私たちの細胞の中に存在するミトコンドリアは、身体活動に必要なエネルギーを産みだすと同時に、悪影響をおよぼす活性酸素も産みだします。そのため悪くなったミトコンドリアは、オートファジーによってすみやかに分解される必要があります。その分解が不十分になると、健康状態の悪化や病気、老化につながります。
私たちは、このミトコンドリアのオートファジー(マイトファジー)が起こる仕組みを理解することで、人々の健康を守るための方法や技術の開発に取り組みます。
例えば、病気や加齢により筋肉が使われない状態が続くと、筋肉量は減少します。この時、マイトファジーが増加していることを私たちは発見しました(Yamashita, 2021)。しかしながら、マイトファジーがなぜ増加し、なにを行なっているのかは不明です。
私たちは、こうした疑問に分子・細胞レベルで答えることで、その制御法を開発し、健康状態の改善や病気の治療、健康長寿をめざします。
関連する知的財産論文等 | ・Mitophagy reporter mouse analysis reveals increased mitophagy activity in disuse-induced muscle atrophy. (Yamashita et al., J Cell Physiol. 2021. 236. 7612-7624) ・Gemcitabine induces Parkin-independent mitophagy through mitochondrial-resident E3 ligase MUL1-mediated stabilization of PINK1.(Igarashi et al., Sci Rep. 2020. 10(1) 1465.) |
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培養細胞やマウス、酵母を用いた、マイトファジー活性化剤・阻害剤のスクリーニングや評価が可能です。
・マイトファジーの制御による健康法・治療法の開発に興味のある企業、自治体、研究所等
・食品・医薬品・化学関連企業