研究シーズ集

人文社会科学

メタ知的方略を組み込んだ表現活動における資質・能力の形成分析と学習モデルの開発

教育学部

美術教育研究室

人文社会科学系 教授

柳沼 宏寿 YAGINUMA Hirotoshi

関連URL:
http://researchers.adm.niigata-u.ac.jp/html/1062_ja.html?k

専門分野 美術教育
キーワード メタ認知的方略、映像メディア、メタ認知

研究の目的、概要、期待される効果

 本研究は、21世紀に必要とされる資質・能力の育成を美術教育において推進するために「メタ認知的方略」の視点から表現活動を捉え直し、学習モデルの開発と汎用化を目指すものです。
 「認知的方略」とは、個々の「感じ方」「捉え方」を意味し、その働きを自覚することが「メタ認知的方略」となります。表現活動において、子どもが自分の感じ方を客観的に知ることは自己理解を深め、他者との交流を通して他者理解へもつながります。まず、この概念の機能を教授過程に組み込むことで資質・能力の育成が促進されることを明らかにします。さらに 知的な「方略」が 心的イメージと連動している構造を援用して、表現意欲に導かれるような創造的な美術の授業方法を開発します。研究の方法としては、附属学校をはじめとした複数の協力校と連携しながら、実際の授業実践を通して推進していきます。
 本研究では、これまで困難とされていた主体性や創造性を培う方法を汎用化可能な形で一般化し、作品主義や地球規模の諸問題に挑戦しながら、確かな美術教育の構築とグローバル時代を切り拓く人材の育成を目指します。

光の三原色との出会いから「遊び」「学び」「創造」が展開される

表現活動における「学びの構造」

   
関連する知的財産論文等

図画工作におけるイメージの想起と拡張をもたらすアプローチの実践的研究〜素材・物語・ICTの視点から〜 (新潟大学教育学部紀要)

自然物に出会う幼児の自発的な表現に見える育ち(新潟大学教育学部紀要)

アピールポイント

 本研究は、SDGsをはじめとしたグローバル時代に求められる資質・能力の育成を美術教育(子どもが楽しく描いたり作ったりする活動を通した教育)の立場から推進するものです。

つながりたい分野

・本研究は生命論パラダイムとしての理念に基づいています。したがって、あらゆる知の領域と関わりながら、人の感性に関わる認知的様相を見える化していきたいです。


お問い合わせは
新潟大学社会連携推進機構
ワンストップカウンター まで 
onestop@adm.niigata-u.ac.jp

トップへ戻る