研究シーズ集

地域課題

歴史的景観の保全を軸としたまちづくりに関する研究

工学部 建築学プログラム

都市計画研究室

自然科学系 准教授

松井 大輔 MATSUI Daisuke

関連URL:
http://matsui2014.wixsite.com/urbandesignlab

専門分野 都市計画、都市デザイン、景観計画、都市保全計画
キーワード 景観計画、歴史的町並み、歴史的建築物、地域資源、空き家活用、まちづくり、エリアマネジメント

研究の目的、概要、期待される効果

 近年、景観に対する市民の関心が高まり、景観の実態調査や保全のための仕組みづくり、自治体に対する景観計画の提案などを行うNPO組織が増えています。さらに、このような民間の動きを受けて、全国各地の自治体では景観保全の施策を新設・強化しているところが多くあります。
 本研究室では、歴史的景観の保全という視点から、上述のNPO組織や行政組織と協働しながら調査・研究を実施し、これを景観保全の施策やまちづくりに反映していくという活動を行なっています。具体的には、歴史的景観の基礎調査(建造物群や路地空間の調査、都市の成り立ちの研究など)から、それを活用した景観保全の手法(景観計画、景観形成基準、登録文化財、建築基準法、まちづくりのプロセス、空き家再生のプロセスなど)についての調査・実践を行なっています。
 人口減少や少子高齢化が進み、地方自治体の衰退が問題視されるなか、都市空間の量的充実から質的充実へと目標転換を図り、持続可能で個性のあるまちづくりを行うことを、各自治体は求められています。本研究室の研究活動は、景観という側面から、この社会的課題に寄与できるものになると考えます。

歴史的建造物公開の実験(南砺市城端での研究成果の展示)

公共空間活用の社会実験(左、燕)、路地調査の様子(右、函館)

   
関連する知的財産論文等

(1)佐藤宏樹・松井大輔(2019)「歴史まちづくりにおける地域遺産調査の活用に関する研究」日本都市計画学会都市計画論文集、Vol.54-3、pp.953-959

(2)鈴木健斗・松井大輔(2019)「富山県旧砺波郡における登り梁・袖壁付き町家の分布状況及び外観特性」日本建築学会技術報告集No.60、pp.893-897など

アピールポイント

 歴史的景観を調査し、これを住民、行政職員やNPO関係者らとワークショップなどを通して共通認識化し、施策やまちづくり活動へと展開する一連のプロセスをサポートします。

つながりたい分野

・歴史的景観を活かしたまちづくりを進めようとしているNPO組織や地方自治体(都市計画部局など)、これをCSR活動などを通して支援しようとする企業などとの協働が可能です。


お問い合わせは
新潟大学社会連携推進機構
ワンストップカウンター まで 
onestop@adm.niigata-u.ac.jp

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