研究シーズ集

医療・健康・福祉

健康長寿は「食べる」ことから始まる ~ 産学連携による「食支援」へのチャレンジ ~

歯学部

摂食嚥下リハビリテーション学分野

医歯学系 教授

井上 誠 INOUE Makoto

関連URL:
http://www5.dent.niigata-u.ac.jp/~dysphagia/

専門分野 嚥下障害学、口腔生理学、神経生理学、食品工学、介護食開発
キーワード 高齢者、摂食嚥下障害、介護食、介護食器具、口腔ケア

研究の目的、概要、期待される効果

 2018年の日本の高齢者率は28%であり世界第1位の高齢者大国です。加齢とともに全身の筋力同様、食べる力も衰えて、食物や唾液の誤嚥によって引き起こされる誤嚥性肺炎や低栄養のリスクは増加します。
 新潟大学大学院医歯学総合研究科では、平成21年に新潟県内の食品・食器具関連企業、行政とのタッグ(現在は産学)による産官学連携事業を推進するために県内外の企業と共同して「にいがた摂食嚥下障害サポート研究会」を発足しました。その取り組みのひとつに「食の支援ステーション」があります。新潟大学病院前バス待合室前に設置された本ステーションでは、研究会会員企業から提供いただいた介護食、食器具、口腔ケア用品の展示・試用コーナーを設けています。さらに、患者様に必要な摂食嚥下のサポート用品のマッチングと新たな製品の開発を進めています。また隣接するアメニティモールでは、患者様やそのご家族、医療、介護、福祉関係者を対象とした「摂食嚥下セミナー」を定期開催しています。
 患者様の食べることへの支援は生きることへの支援です。今後ますます増加すると予想される高齢者の摂食嚥下障害へのサポートの在り方を多くの企業の方々と考えていきたいと思います。


食の支援ステーションの運営
(にいがた摂食嚥下障害サポート研究会提供)

セミナー等の開催
(にいがた摂食嚥下障害サポート研究会提供)

   
関連する知的財産論文等

論文:梶井友佳,別府茂,秋元幸平,山野井澄江,井口寛子,井上誠,山田好秋.食の支援ステーションにおける実態調査.日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌17巻2号 P153-163,2013

知的財産:舌苔清掃具用シートの製造方法(特許出願中)

アピールポイント

 にいがた摂食嚥下障害サポート研究会のHP
 http://www5.dent.niigata-u.ac.jp/~dysphagia/support/
 定例の講演会や研修会も主催しています.

つながりたい分野

・高齢者医療や福祉を考えて連携事業を希望するすべての自治体、企業
・介護食や食器具、口腔関連用品の開発を目指すすべての企業


お問い合わせは
新潟大学社会連携推進機構
ワンストップカウンター まで 
onestop@adm.niigata-u.ac.jp

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