人文社会科学
人文学部 社会文化学プログラム
松井研究室
人文社会科学系 教授
松井 克浩 MATSUI Katsuhiro
専門分野 | 地域社会学、災害社会学 |
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キーワード | 防災地域づくり、支援の文化、原発避難、コミュニティのレジリエンス、コミュニティの分断と修復 |
日本は、あきれるほど自然災害の多い国です。水害や豪雪、地震、津波などに繰り返し襲われてきました。災害は地域社会の脆弱性を浮き彫りにすると同時に、被災経験を地域の「強み」に変えていくきっかけになる場合もあります。
社会学は〈人と人とのつながり〉を対象とする学問です。災害に関しては、ダムや堤防、住宅などの「ハード」ではなく、コミュニティや社会意識・社会心理といった「ソフト」面と防災・復興との関わりについて研究します。私自身は、これまで中越地震・中越沖地震の被災と復興の過程を対象として、支援の経験知の蓄積と災害に強いコミュニティの条件について調べてきました。
東日本大震災後は、とくに福島原発事故により新潟県に避難してきた人びとへのヒアリングを通じて、新潟県における支援の特徴やコミュニティの分断とその修復可能性などについて研究しています。原発避難の問題には自然災害とは異なる難しさがあるのですが、現代日本社会の抱える課題がよりクリアに映し出されているともいえます。
災害という角度から地域社会を見ることは、人口減少や高齢化に悩む地域の課題と可能性を浮き彫りにして、持続可能な社会のあり方について考えることにもつながるはずです。
関連する知的財産論文等 | 松井克浩(2011)『震災・復興の社会学―2つの「中越」から「東日本」へ』リベルタ出版 松井克浩(2017)『故郷喪失と再生への時間―新潟県への原発避難と支援の社会学』東信堂 松井克浩(2021)『原発避難と再生への模索―「自分ごと」として考える』東信堂 |
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災害という切り口から地域の課題と可能性について考えます
被災者・原発避難者への支援のあり方について考えます
・防災を通じた地域づくりに取り組む自治体、団体など
・被災者・原発避難者の支援に取り組む自治体、団体など