研究シーズ集

人文社会科学

民俗学による地域資源の調査研究

人文学部 社会文化学プログラム

飯島康夫研究室

人文社会科学系 准教授

飯島 康夫 IIJIMA Yasuo

専門分野 民俗学、博物館学
キーワード 民俗学、生活文化、地域、伝承、聞き書き

研究の目的、概要、期待される効果

 民俗学は、日々の生活の中で地域の人々に伝承されてきた事象から、生活文化の変遷と意味を明らかにしようとするものです。生活文化は、日常の中に当たり前のこととして埋め込まれているため、文字に記録されないことも多く、いつのまにか変化してしまいます。私たちは「聞き書き」という方法、すなわち生活を実践してきた地域の人と対話し記録するという方法によって、自覚しないまま変化し消えてしまった生活事象、あるいは、何のためかわからないながらも続けている生活事象について掘り起こして資料化します。そこから生活事象が変化し、継承される隠れた理(ことわり)を明らかにしたいと考えています。
 個々の生活事象は、それぞれ独立しているわけではなく、他の生活事象と絡み合って存在しています。ひとつの生活事象を理解するためには、地域の生活全般をできるだけ捉えることが必要になります。
私たち新潟大学人文学部民俗学研究室では、このような考えから研究・教育の一環として、毎年新潟県内を中心に、ひとつの地域の生活事象全般にわたる民俗調査を行い報告書にまとめています。その中には、地域資源として注目すべき生活事象が多く見出されます。

   
関連する知的財産論文等

新潟大学人文学部民俗学研究室『新潟大学民俗調査報告書』第1集~第28集

飯島康夫・池田哲夫・福田アジオ編『環境・地域・心性-民俗学の可能性-』岩田書院、2004

池田哲夫・飯島康夫編『旧山古志村民俗資料館所蔵 民俗資料目録』2016

飯島康夫「雪と暮らし」(地域文化連携センター編『大学的新潟ガイド』昭和堂)2021

アピールポイント

 私たちは、地域の課題解決や地域振興のための直接的な「答え」を提示するわけではありません。そのための材料となる生活文化に関わる地域資源を調査し記録しています。

つながりたい分野

・地方自治体


お問い合わせは
新潟大学社会連携推進機構
ワンストップカウンター まで 
onestop@adm.niigata-u.ac.jp

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