研究シーズ集

人文社会科学

民学産公の協働による地域価値向上を目指したマネジメントシステムとしての地域のリデザイン

創生学部

堀籠研究室(医療経営・地域経営)

人文社会科学系 准教授

堀籠 崇 HORIGOME Takashi

関連URL:
https://create.niigata-u.ac.jp/

専門分野 医療システム、医療ガバナンス、地域経営
キーワード 地域経営、地域システム、地域デザイン、地域資源、地域価値

研究の目的、概要、期待される効果

 近年のわが国における急速な少子高齢化の進展は、社会構造の変動をともなって、地域に新たな局面を招こうとしています。地域における経済・活力の減退は着実に表出し始めており、「地域創生」が強く求められています。他方、人々の健康でいきいきとした暮らしを守るために、医療機能および組織をクローズドに捉えた従来型のシステムから、地域を包括的に捉えてステークホルダーの利害を整合化させるマネジメントシステムへの転換が進められようとしています。これらはつまるところ、地域マネジメントの問題に帰着します。
 そこで、民学産公の協働による社会実験を通じて、地域に生きるステークホルダーの価値を整合化させる仕組みを開発したいと考えています。B級グルメ、ゆるきゃら、まちおこしイベント―地域活性化の掛け声のもと、多くの地域が取り組んできたものです。その結果どれだけの地域が真の意味で地域価値を増大させることができたでしょうか。複数の地域・分野の大学生と地域に生きるステークホルダーとが継続的にコラボレーションしたワークショップやフィールドワークを通じて、地域資源を反映した戦略的思考に基づく地域マネジメントシステムについての実践知を蓄積し、地域価値の向上に貢献したいと考えています。

2020年度 ラボ学生による新潟農村地域調査結果と課題解決提案

2019年度 地域課題解決策の提言に向けたヒアリング調査の様子

   
関連する知的財産論文等

・堀籠崇,松本大吾「青森県における医療ツーリズムの課題と可能性」『地域経営学研究』第1巻1号,2019年。

・堀籠崇「コロナ禍における地域社会のこれからについて考える」『学問六縁』pp.39-56,2023年3月(予定)。

・研究代表者「地域包括ケアシステムの機能分化・統合と連携に関する実態調査と類型化への試み」科研費(基盤研究C: 18K01790)2018-2021年度。

アピールポイント

 現代の地域課題は多領域にまたがった重層的なものです。文理融合学部のラボという強みを生かし、複眼的な視点を通じた多面的なアプローチによる課題解決策を提示していきます。

つながりたい分野

・地域を元気にするイベントなどに積極的に取り組む地元の若者、団体
・地域資源の掘り起こしに取り組む自治体
・社会課題への関心が深い企業


お問い合わせは
新潟大学社会連携推進機構
ワンストップカウンター まで 
onestop@adm.niigata-u.ac.jp

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