研究シーズ集

農・食・バイオ

耐病性遺伝子マーカーの開発と利用

農学部 生物資源科学プログラム

植物遺伝育種学研究室

自然科学系 教授

岡崎 桂一 OKAZAKI Keiichi

関連URL:
http://www.agr.niigata-u.ac.jp/~plantbreed/index.html

専門分野 植物育種学、遺伝学、園芸学、遺伝子工学
キーワード 時系列行動データ、操作インタフェース、感覚情報・信号処理、遠隔制御・コミュニケーション

研究の目的、概要、期待される効果

 国内の野菜生産では、品質管理のため薬剤による病害防除を行っていますが、生産者に多大な労力とコストを強いる上、生産者の健康被害や土壌、水質汚染の観点からしても、無農薬栽培が可能な耐病性品種の育成が待たれています。
 このため、耐病性品種を効率的に開発する研究の一つとして、抵抗性遺伝子のDNAマーカーを開発しています。
 萎黄病は、アブラナ科野菜に葉の黄化・萎凋症状の発生など深刻な被害をもたらす深刻な土壌伝染性病害であり、種苗メーカーでは萎黄病抵抗性(YR)を付加した品種育成が求められていますが、開発期間の長期化が問題となっています。
 そこで、研究開発の結果、萎黄病に対するYR遺伝子のクローンニングに成功し、遺伝子特許を取得しました。アブラナ科野菜のYR遺伝子では、世界で初めての例であり、本特許を使用したDNA判定法は、従来行われてきた汚染圃場を利用した抵抗性選抜では人的、経済的負担は甚大であったのに対して、労力掛けず、短期間確実に選抜を進めることができ非常に有用です。
 キャベツ、ダイコン萎黄病のほかに、キャベツ根こぶ病の抵抗性遺伝子マーカーやユリの無花粉を作る遺伝子のマーカーも開発しています。

   
関連する知的財産論文等

萎黄病菌抵抗性を有するポリヌクレオチド、及びその利用、並びにアブラナ科植物の萎黄病菌に対する抵抗性の判定方法. 岡崎桂一、藤本龍、川辺隆大、清水元樹、蒲子婧. 特許第6261934号、公開日2015/4/20.

アピールポイント

 調べた限り、市販されるアブラナ科野菜のかなり部分が、 YR遺伝子を持っておらず、本技術の導入の必要性があります。

つながりたい分野

・品種改良を行っている種苗メーカー、国公立の試験研究機関。


お問い合わせは
新潟大学社会連携推進機構
ワンストップカウンター まで 
onestop@adm.niigata-u.ac.jp

トップへ戻る