研究シーズ集

医療・健康・福祉

農村地域 新潟県田上町の児童生徒の体格と生活習慣の調査 ~ 長期にわたる定点調査 ~

医学部 保健学科

関研究室 住吉研究室

医歯学系 教授・医歯学系 教授

関 奈緒・住吉 智子 SEKI Nao・SUMIYOSHI Tomoko

専門分野 公衆衛生学、保健統計学、生活習慣病予防、小児保健学、小児看護学
キーワード 小児生活習慣病予防、学校保健、児童生徒、子どもの健康、喫煙率

研究の目的、概要、期待される効果

 近年、子どもを取り巻く生活環境は大きな変化が起こっています。コンビニエンスストアの増加による食生活の変化、スマートフォン、SNSツールの普及による言語発達や視聴覚、疲労度への影響、友人関係構築など、子どもたちの心身の健康に影響を及ぼしています。また家族の生活習慣も変化しています。飲酒や喫煙等、家族の生活習慣が変化する中で、児童生徒への影響や、健康教育のあり方も変化を余儀なくされています。このような社会環境の中で、児童生徒への影響を考えるときには、横断的な検討も必要ですが、長期にわたる定点調査による変化も非常に有意義なデータとなります。
 私たちは新潟県の農村地区である田上町と共同して、15年前から児童生徒への健康調査ならびに健康教育を実施してきました。児童生徒の肥満度の変化や,家族の喫煙者の激減、児童生徒の喫煙に対する認識など、大きな変化が15年間の間にありました(図1、表1参照)。このように自治体と連携し、地域の次世代を担う児童生徒の健康づくりの支援を続けています。

図1 肥満度出現率(%) 2002年と2017年の比較
(注)全国(2017年)は,平成29年度(2017年)の学校保健統計による12歳の肥満傾向児の出現率の全国値である

   
関連する知的財産論文等

T, Sumiyoshi,N, Seki,Thimira Amarasinghe,Sachini Kumari Thennakoon,S, Kubota : Lifestyle Changes and Passive Smoking Risk in Rural Japan: Comparing Cross-Sectional Surveys, Global Journal of Health Science,13(6),110-123,2021.

アピールポイント

 小中学校向け、保護者向けの健康教育講座なども実施可能です。
 インターネット等の心身の影響についても調査を実施し、フィードバックしています。

つながりたい分野

・各自治体の健康福祉を担当する部署、小学校・中学校の保健管理の担当者や、学校保健委員会など、より効果的で長期的な健康改善に向けた協働を期待します。


お問い合わせは
新潟大学社会連携推進機構
ワンストップカウンター まで 
onestop@adm.niigata-u.ac.jp

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