研究シーズ集

医療・健康・福祉

健康行動の解析による生活習慣病予防のための健康支援策についての研究

教育学部

健康支援科学研究室

人文社会科学系 准教授

笠巻 純一 KASAMAKI Junichi

専門分野 健康行動科学、衛生学・公衆衛生学、健康教育学
キーワード 食生活、運動、飲酒・喫煙、睡眠、健康診断・栄養調査結果

研究の目的、概要、期待される効果

 生活習慣病への罹患は、健康寿命や幸福感の低下に影響しうる要因です。循環器疾患やがん等をはじめとする生活習慣病への罹患は、一人ひとりの生活の質に影響するだけでなく、国民医療費の増加に伴い国家財政をも圧迫しています。
 生活習慣病予防を図るためには、すべての年齢層に対する健康支援策の充実が必要です。保健・医療の専門家のみならず、学校、行政、企業等が、それぞれの機能を生かした支援を行うことが大切です。
 当研究室では、健康行動を解析し、生活習慣病を予防するための支援策に有用な健康情報を提示しています。“健康行動”と一口に言っても食、運動、飲酒、喫煙、睡眠等などが複雑に絡み合って、生活習慣病のリスクファクターを形成しています。そこで、多変量解析と言われる統計的手法を用いて、複雑多岐にわたる健康行動を解析し、生活習慣病の要因にアプローチします。
 信頼性の高い統計解析結果に基づき、疾病に影響する健康行動を評価することは、科学的根拠に基づく効果的・効率的な健康支援策の検討を可能とします。

   
関連する知的財産論文等

1)高校卒業後の学生にみられる栄養素等摂取状況の変化に影響する要因~食習慣の変化と一人暮らしの期間に焦点を当てて~,笠巻純一 他,日本衛生学雑誌,Vol.75,2020

2)第2章 保健衛生統計,第3章 疫学・疾病予防学 他,「養護教諭のための公衆衛生学」,笠巻純一著,河田史宝,内山有子編,東山書房,2018

3)Development and Application of an Evaluation Standard for Health Behavior. Junichi Kasamaki,NUSS18,2017

アピールポイント

 健康行動の特徴に応じた生活習慣病のリスクファクターについて、信頼性、妥当性、有用性の高いデータ・健康情報を検討し、還元します。
 健康行動の改善に向けた健康支援策に関する学術コンサルティング等のご相談に応じます。

つながりたい分野

・健康診断や健康・栄養・生活習慣調査の結果を、対象となる集団の健康支援策に活用したいと考えている地方自治体など。


お問い合わせは
新潟大学社会連携推進機構
ワンストップカウンター まで 
onestop@adm.niigata-u.ac.jp

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