研究シーズ集

人文社会科学

模擬国会と憲法学 ~批判力・政治的リテラシーを身につけ政治参加するための教育に向って~

法学部

栗田研究室

人文社会科学系 准教授

栗田 佳泰 KURITA Yoshiyasu

専門分野 憲法学
キーワード 憲法学、主権者教育、模擬国会、国会、アクティブ・ラーニング

研究の目的、概要、期待される効果

【研究の目的】
 お互いの主張を頭ごなしに否定してばかりでは、議論はできません。お互いに尊重し、理由づけを示しながら議論する必要があります。本研究は、こうした態度をどうすれば身につけられるのか、模擬国会の実践を通じて考察します。また、本研究は、若者の問題関心と憲法上の権利がどう関連あるいはどう相互作用するかも考察します。
【研究の概要】
 模擬国会とは、学生に国会議員等の役割を演じてもらい、実際の国会審議を模擬的に体感してもらう試みです。法案の作成から委員会、本会議まで、授業時間や学生のモチベーションに合わせて調整し、実践します。こうした試みは、特定の政策の支持/不支持を誘導すると誤解されることがありますが、双方の主張を尊重し、その理由を考察することが目的ですので、政治的中立性を欠くとの批判はあたりません。
【期待される効果】
 学生は、法案作成・法律の制定過程を学ぶことができ、観客も「国会議員」として投票に参加すれば、法案について考察し意思決定する学びを得ます。これらから、次代を担う若者の関心や現代的課題と憲法との関係性が見出されます。

   
関連する知的財産論文等

〔共著〕岡田順太ほか「模範議会2016-記録と資料」白鴎大学論集第32巻第2号(2018年)pp179-233

〔共著〕岡田順太ほか「模範議会2017‐記録と資料」白鴎大学論集第33巻第2号(2019年)pp209-270

〔共著〕栗田佳泰ほか「大学生による中学生のための模擬国会2019-新潟市・令和元年度「憲法のつどい」の記録と資料」法政理論53巻3・4合併号(2021年)pp1-52

「大学生による中学生のための「模擬国会2021――新潟市・令和三年度「憲法のつどい」の資料」法政理論55巻3号(2022年)pp115-123

アピールポイント

 2022年度の新潟市のイベント「憲法のつどい」として、「オンラインゲーム規制法案」を扱う模擬国会が新潟市立南浜中学校で行われました。

つながりたい分野

・学校、その他教育機関(広い意味で教育に関係するところであればどこでも)


お問い合わせは
新潟大学社会連携推進機構
ワンストップカウンター まで 
onestop@adm.niigata-u.ac.jp

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