人文社会科学
経済科学部 経済学プログラム
道上研究室(ロシア経済研究)
人文社会科学系 准教授
道上 真有 MICHIGAMI Mayu
専門分野 | ロシア経済、比較経済体制(ロシア・東欧)、ロシア都市住宅市場・政策 |
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キーワード | ロシア、住宅、都市、不動産、住宅ビジネス |
本研究では、ロシアの様々な住宅問題を追いかけながら、都市住宅市場の発展、経済思想と住宅政策の変化、住宅金融の発展と家計消費、外国人労働市場と都市発展、外国資本投資やビジネスチャンスの可能性といった視点でロシア市場経済の特徴を明らかにすることが目的です。
現在は、戦争と制裁にあえぐロシアとウクライナですが、根底に抱えている課題や特徴はロシアとウクライナ、その他のユーラシア地域にも共通しています。制裁下とはいえ、現在でも様々な資本が流動的にロシアと投資や経済取引をしています。中長期的な視点にたてば、ウクライナの復興には住宅・都市再開発が必須で、そのノウハウの蓄積は役立ちます。戦争やブームに左右されず、ユーラシア地域の都市発展の本質を突く研究を目指しています。今後は、ユーラシア地域やEU・東欧諸国や北米・北欧を含む北極域にも研究対象を広げていく予定です。すでに2020年6月から「北極域研究加速プロジェクト」(ArCS II)の社会文化課題におけるサブ課題「エネルギー資源開発と地域経済」に参画し、ロシア、北欧、北米にまたがる北極域の住宅、都市インフラの研究にも取り組んでいます。
関連する知的財産論文等 | 道上真有『住宅貧乏都市モスクワ』東洋書店、ユーラシアブックレットNo.185、2013年 道上真有「ロシアにおける住宅ビジネス:日本企業にとっての展望と課題」ERINA REPORT PLUS, No.149, 2019, August, pp.14-20 道上真有「ロシアの住宅事情はどこまで変わったか」『ロシア・ユーラシアの経済と社会』2018年1月号,No.1024, pp.23-41 |
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日本、ロシア本国においてもこの分野の社会科学的な研究蓄積はまだ少なく、本研究はロシア都市研究をリードしています。2022年のロシアとウクライナの紛争によって、従来のようなビジネス展開は難しくなりましたが、そのノウハウはウクライナの復興をはじめ、ユーラシア地域の理解に役立ちます。
①ロシア等からの研究者や学生との研究・教育交流、研修や視察・見学の受入、②ユーラシア地域での建築・建設分野、都市づくり分野での経済協力やその議論参加(会議等)、などにご関心、ご協力いただける自治体や企業の方。