人文社会科学
創生学部
佐藤研究室(科学技術と現代社会)
専門分野 | 科学技術史、科学技術政策 |
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キーワード | システム、リスク、イノベーション、データ、EBPM |
現代社会において、科学技術のパワーは著しく増大し、一方でそのリスクも増大してきました。科学技術と社会との関わりはますます深くなり、そこで生じる問題も複雑化してきています。
現在、科学技術はいったいどのような方向に向かっているのでしょうか。この問いに答えようとするときには歴史分析が一つの手段となります。なぜなら現在の科学技術は長年にわたる各国政府や企業からの資金投入によって築かれ、その影響下で形成されてきたものだからです。
このような考え方の下、本研究室では現代科学技術の歴史分析に取り組み、現代科学技術の構造を明らかにしようとしています。また、現代の科学技術がもたらすリスクや倫理的課題への対応のあり方について研究しています。科学技術の方向性に大きな影響を与える各国政府の動向にも注目しています。
最近では、政府による政策形成がデータ志向を強めていることに関心をもっています。有効性の高い政策を実現するため「エビデンスに基づく政策立案(EBPM)」が推進され、さまざまなリスクの管理においてもデータ活用の高度化が進んでいます。データ社会において、政策形成のあり方も変わりつつあるのです。
現代における政治的環境と科学技術の複合的変化
最近の著書
関連する知的財産論文等 | 佐藤靖『科学技術の現代史-システム、リスク、イノベーション』(中央公論新社、2019年) 佐藤靖『NASAを築いた人と技術 増補新装版-巨大システム開発の技術文化』(東京大学出版会、2019年) 佐藤靖『NASA-宇宙開発の60年』(中央公論新社、2014年) |
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科学技術史・科学技術政策という、文理融合的分野で研究をしています。旧科学技術庁(現文部科学省)での勤務経験があり、行政的な課題に関心を向けています。
・科学技術に関わるリスクや倫理的課題に関する分野
・エビデンスに基づく政策立案(EBPM)に関する分野