つながる研究

人文社会科学

地方利益とは何か~社会インフラ整備をめぐる国家と地方~

法学部

稲吉研究室

人文社会科学系 教授

稲吉 晃 INAYOSHI, Akira

専門分野 日本政治外交史
キーワード 地方利益、地域社会と政治、合意形成、インフラ整備、メディアと政治、港湾行政

研究の目的、概要、期待される効果

 人々の生活水準を維持し、また改善していくためには、鉄道・港湾・道路・電気・ガス・水道など、様々な社会インフラが必要となります。これらの社会インフラを、どこに・どのように整備していくのかを決めることは、近現代の政治に求められる重要な役割のひとつです。
 従来の日本政治外交史研究は、主として、これらの社会インフラ整備を、政治家や官僚がどのように利用してきたのか、という視点から注目してきました。すなわち、政党や政治家は、選挙で勝つために選挙区への社会インフラ整備を誘導してきた、という「地方利益論」です。
 しかし、地域社会に鉄道や港湾をつくることが、そのまま「地方利益」になるわけではありません。そこから恩恵を受ける人もいれば、恩恵を受けない人もいるからです。それらの整備に、地元負担が求められるのであれば、なおさら地域社会での合意形成が必要になるでしょう。「地方利益」は、誰かが作り上げる必要があるのです。
 それでは、一体だれが、どのようにして、「地方利益」を作り上げるのでしょうか。また、その担い手によって、「地方利益」のかたちは、変わるのでしょうか。これらの問いに答えるために、とりわけ港湾・地域メディア(新聞)・実業家に注目して、研究を進めています。

   
関連する知的財産論文等

稲吉晃『海港の政治史:明治から戦後へ』名古屋大学出版会(2014年)

諌山正・高橋姿・平山征夫監修『みなとまち新潟の社会史』新潟日報事業社(2018年)

宇野重規・五百旗頭薫編『ローカルからの再出発:日本と福井のガバナンス』東京大学出版会(2015年)

アピールポイント

 あくまで歴史研究ですので、明快な「答え」を導き出すわけではありません。しかし、過去のいくつかの事例を紐解くことで、問題解決のヒントぐらいは見つかるかもしれません。

つながりたい分野

・社会インフラ整備をすすめる官庁、自治体、私企業
・地域社会の世論を形成するメディア


お問い合わせは
新潟大学地域創生推進機構
ワンストップカウンター まで 
onestop@adm.niigata-u.ac.jp

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