研究シーズ集

研究の目的、概要、期待される効果

　人口の高齢化に伴い高血圧や糖尿病など様々な病気を持った方が、歯科医院を訪れる時代になりました。万が一、治療中に持病が悪化した場合、歯科医師、歯科衛生士など歯科医院スタッフによる適切な対応が重要です。
　私たちは2012年に歯科医院での患者急変に対応するためのstudy group「AneStem（アネステム）」を設立し、歯科医院スタッフへの教育を行ってきました。これまでに座学や実習形式でのセミナーを多数開催しており、また提供しているプログラムの教育効果について科学的に検証してきました。
　研究の成果から、私たちが開発した歯科治療中の急変対応シミュレーションセミナーを受講することで、急変時の対応スキルやスタッフの自信が向上することが明らかになりました。現在は「獲得したスキルがどのくらいの期間保持されるのか」に関して、研究を行っております。
　今後、広くこのセミナーを展開することで急変時、適切に対応できる歯科医院スタッフが増えることが期待され、ひいては患者さんへ安全な歯科医療を届けることにつながると考えております。

新潟大学医歯学総合病院でのセミナーの様子

歯科医院スタッフ向けセミナーの様子