人文社会科学
人文学部 心理・人間学プログラム
甲斐研究室
人文社会科学系 准教授
甲斐 義明 KAI Yoshiaki
専門分野 | 近現代美術史 |
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キーワード | 写真史、美術史、視覚文化論 |
私の専門分野は近現代美術史で、これまでアメリカ合衆国および日本の写真史・写真理論の研究を行ってきました。2017年には『写真の理論』と題した編訳書を出版しました。写真や美術や視覚文化に関心のある学部生を主な読者層と想定して、英語圏の主要な写真論5篇を翻訳し、解説とブックガイドを付しました。
近年ではデジタル時代におけるアマチュア写真文化の変容と存続に注目し、『インスタグラムと現代視覚文化論』などの書物に論文を寄稿しています。写真を見たり、撮ったりすることがかつてないほど日常的な行為となった現在において、このメディアが依然としてどのような社会的・芸術的意義を持つのかを解明したいと考えています。
そのためのひとつの手がかりとして構想し、担当している演習の授業においても実践しているのは、「手を動かして学ぶ写真論」、すなわち写真を自ら撮影し、その写真を画像処理ソフトで編集加工し、さらには撮影行為に関して書かれた文献を読み解くことで、写真メディアについてより考察するアプローチです。
甲斐義明編訳『写真の理論』月曜社、2017年
「表現プロジェクト演習」の授業風景
関連する知的財産論文等 | 甲斐義明編訳、ジョン・シャーカフスキー、アラン・セクーラ、ロザリンド・クラウス、ジェフ・ウォール、ジェフリー・バッチェン『写真の理論』月曜社、2017年 甲斐義明「レフ・マノヴィッチとインスタグラム美学」、久保田晃弘、きりとりめでる編『インスタグラムと現代視覚文化論:レフ・マノヴィッチのカルチュラル・アナリティクスをめぐって』ビー・エヌ・エヌ新社、2018年、8-22頁。 |
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写真を見たり、撮ったりしながら、このメディアの本質について考えていきたいと考えています。
・写真を用いたワークショップに関心のある学校や地方自治体など。