共通・他の領域
工学部 人間支援感性科学プログラム
三村研究室
専門分野 | 立体造形、工芸(鋳金)、環境芸術 |
---|---|
キーワード | 芸術表現、フィールドワーク、素材と技法、鋳金、写真 |
空想の生き物や人の心のはたらき、アニミズムを題材として「自分を自分たらしめるものは何か」というテーマのもと、鋳金という金属加工の技法を用いて作品制作・芸術表現の研究を行っています。目に見えないモチーフを視覚や触覚で知覚できる形に表現するために、金属や顔料などの素材を組み合わせ、素材や表現技法が作品及び鑑賞者にもたらす効果を研究しています。
近年は作品の材料となる銅の産出地を取材した体験をもとに、銅と銅を含む鉱物を組み合わせた造形物と写真を1組にした作品を制作するなど、フィールドワークを通して、特定の場所から得られる体験や思考を作品のテーマや造形、表現手法、展示空間に反映させる試みを行っています。
芸術表現は個人的なものであるとともに、鑑賞や体験を通して人々に感情の動きや思考、それに伴う行動の変化を引き起こすことのできるものでもあります。作品制作や、ワークショップ・アートプロジェクトを通して、地域社会や人々の多様な心の動きと思考を促す機会を作っていきます。
左上/銅合金の溶解 右/鉱物と鋳造した造形物を組み合わせた作品
左下/鋳型に溶けた金属を流し込む様子
作品の鉱物(結晶片岩)産出地 奈良県吉野郡東吉野村三尾鉱山跡
関連する知的財産論文等 | river-自然銅を含む鉱物と、鋳造による造形物、鉱物の産出地の記録写真による作品-:環境芸術学会誌(22),33 2019. |
---|
「すぐ役に立つ」問題解決型の研究ではありませんが、芸術表現は人や地域社会にゆるやかにアプローチできる分野だと考えています。
・アートプロジェクトや芸術祭、ワークショップ等による地域振興に取り組んでいる自治体など