Development of stable and high friction surface for miniaturization of medical implants
脊椎固定用インプラントなどのねじ締結部位を有する器具は、施術から数ヶ月以内と言われる初期固定性が重要です。初期固定においては、ねじ締結器具における固定力を表す摩擦係数が直接的に影響しますが、金属表面には酸化膜を含め様々な皮膜があり、一般に0.2以下とされています。本研究では、レーザーマイクロテクスチャリングにより初期摩擦係数を0.6以上に高めることで初期固定性を大幅に改善させることに成功しました。この技術は、医療用のインプラントをはじめ、多くの分野で有効であると考えています。
The easy way to get biodiesel fuel of high degree of purity
バイオディーゼル燃料とは、動植物油脂をメチルエステル化して作ることができる軽油代替燃料、再生可能エネルギーです。バイオマスから作ることができるので、カーボンニュートラルと言われています。さらに、廃食油や非食用油から生産すれば廃棄物や未利用資源の活用にもなります。一方、動植物油脂の主成分が各種脂肪酸のため、これらのメチルエステル化後も組成比によっては0℃以上でも流動しなくなりロウ状に固化するのが大きな欠点です。このような比較的高温で固化してしまう成分を、少ないエネルギーで分離除去できる技術です。
動植物油脂や廃食油由来燃料から高融点の飽和脂肪酸メチルエステル類を分離除去し、低温でも流動性が高いバイオディーゼル燃料を製造する。これにより少量混合ではなく、100%バイオ燃料でも利用しやすくなる。