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新潟大学高度技術研修「植物油の燃料化・分析技術研修コース」

2013.09.12 更新

目的

民間企業および公的機関の研究者、技術者、教育・研修従事者等に対して、種々の情報を提供すると共に、その活用方法や先端的かつ高度な技術習得を行うための自己研鑽等の場を提供します。
また、高度情報技術社会にも対応可能な人材育成、国際化・資格化の支援等を通して地域社会の活性化に貢献・寄与することを目的とします。

概 要

受講対象者を少数に限定するので、個人の習熟度に応じた柔軟性のある指導を受けることができます。講師は新潟大学の教員が担当し、施設は新潟大学を利用します。

開設コース

本年度は、植物油の燃料化・分析技術研修コースを開設します。
修了者には修了証書が授与されます。

「植物油の燃料化・分析技術研修コース」概要

バイオディーゼル燃料は、主に植物油から生成される軽油代替燃料です。特に廃食油などの使用済み油からも生成できることから、二酸化炭素排出抑制として、エネルギー・環境分野から注目されています。最近では新潟県内においてもバイオディーゼル燃料製造・利用のプロジェクトが進められており、新潟市では平成23年度の廃食用油再資源化実績が7.8万リットルにもなります。しかし、廃食油は新油に比べて成分が多岐にわたり、0℃以上でも固化することがあります。このようにバイオディーゼル燃料は軽油と比べて低温流動性に課題があることは知られているものの、軽油混合や軽油用流動性向上剤の利用という短期的な改善策を取っているのが現状です。もし、容易に廃食油由来BDFの低温流動特性を向上させることができれば、使用できる地域や季節を限定することがなくなり、B100(バイオディーゼル燃料100%での使用)でも非常に利用しやすい軽油代替燃料となりえます。そこでこのような社会のニーズに伴って、バイオディーゼル燃料製造や精製、低温流動特性向上のための研究が飛躍的に進められてきています。
本研修では、食用油を原料とするバイオディーゼル燃料の基本的な特性や製造方法、現状での燃料規格や特性評価法について解説していきます。また、製造や特性に関する最近の研究についても紹介していきます。実習では、実際の食用油を原料として実験室レベルでバイオディーゼル燃料を製造したうえで、成分分析や低温流動特性の評価および予測を体験していただくことで、バイオディーゼル燃料の製造工程や特性に関する理解を深めていただきます。

募集要項

募集人員、受講資格および講習料

  • 講座名 :「植物油の燃料化・分析技術研修コース」
  • 募集人員: 10人
  • 受講資格:技術者・研究者
  • 講習料 :9,700円
    (※新潟大学産学地域連携推進機構協力会会員へは講習料支援があります。詳しくは、協力会事務局へお問い合わせください。)

開設期間

平25年9月12日(木) ~ 平成25年9月13日(金)

研修会場

新潟大学大学院自然科学研究科総合研究棟物質・生産系 161-1演習室および366室

受講申込受付期間

平成25年8月5日(月) ~ 平成25年9月5日(木)

お申込手続きについて

  1. 受付は、原則として先着順とします。
  2. 受講申込書(冊子:「開講のご案内と募集要項」に添付)に必要事項をご記入の上、「受付期間内」に金融機関にて講習料を振り込んでください。(振り込み手数料は受講者の負担となります。) その後、金融機関の受領印のある「受講申込書」を下記申込先へ送付(または持参)してください。
  3. 募集人員を超えた場合は受講をお断りする場合がありますので、ご了承願います。
  4. 申込後に受講できなくなった場合は、必ず下記の申込先にご連絡願います。
  5. 講習料振込の際、金額はお間違えのないようお願いします。

※冊子:「開講のご案内と募集要項」がお手元に無い場合は、下記へご請求ください。後日、お送りいたします。

お申込およびお問い合わせ先

新潟大学研究支援部産学連携課  電話:025-262-6532
〒950-2181 新潟市西区五十嵐二の町8050番地

申込書に記入頂く住所・電話番号等の個人情報は、本研修に関する連絡および手続きのためのみに利用します。個人情報は、適切に管理し、法令等に基づく場合を除き、利用目的以外のために利用又は提供することはありません。

研修内容

「植物油の燃料化・分析技術研修コース」

講 師:新潟大学工学部化学システム工学科・助教 多島秀男
会 場:新潟大学大学院自然科学研究科総合研究棟 物質・生産系

期日時間会場形態時数内容
9月12日(木)?9:30~12:30161-1
演習室
講義1??3??バイオディーゼル燃料に関する基礎、植物油からの調整法などについて概説する。
?13:30~16:30366室?実習1??3市販食用油を利用した燃料化の実習を行う。
9月13日(金)?9:30~12:30?161-1
演習室
講義2??3バイオディーゼル燃料の特性、規格や分析方法などについて概説した上、現在の研究動向についても紹介する。
?13:30~16:30366室実習2??31日目に調整した燃料をサンプルとして成分分析、低温流動性特性の評価と予測の実習を行う。
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