モノづくり共創IP

モノづくり分野が融合してクラスターを形成し、 最先端の技術を地域社会と共有して、持続可能な未来型の地域創生プロジェクトを実現する。
現在の取り組み
01.人と情報のダブルネットワークを形成

最先端の脳科学研究を牽引する「新潟大学脳研究所」、先端医療の研究と臨床の拠点である「医歯学系学部・新潟大学医歯学総合病院」、そして生成AIやデジタルトランスフォーメーション(DX)を駆使してスマート技術を生み出す「工学部」。これらが連携し、さらに世界水準の地場産業とも三位一体となることで、「人」と「情報」のダブルネットワークを構築し、次世代型の地方創生を実現します。
02.課題解決型で医工連携製品を開発
マルチマテリアル化を軸に産学連携とDX推進のクラスターを形成

ものづくりの現場では、新製品の開発や既存製品の高機能化、コストダウンを目的として、様々な材料を組み合わせて利用する「マルチマテリアル化」がキーワードとなっています。マルチマテリアル構造による新しい「もの」を作るためには、材料の特性を最大限に生かすための構造設計技術、材料を組み合わせるための接合・接着加工技術、さらにはマルチマテリアル化した製品の信頼性評価技術など、多角的な研究開発が必要です。医療現場のニーズを基に、新潟大学工学部がものづくり技術に関連の深い金属加工業を中心とした企業と連携して新潟産医療製品の開発を目指します。
03.次世代型医工連携製品の開発
生体の計測から広がるヘルスケアを軸に医工連携の産業化クラスターを形成

脳は、生き物の生命活動を司る重要な臓器であり、それと同時に「心を紡ぐ」中枢です。脳機能それ自体を解明することに加え、脳から全身に伸びる神経を介した他の臓器との連携も興味深く、私たちの営みを支える仕組みです。
さらに、脳を持つ個体同士が互いに会話し連携するコミュニケーションも脳が成せる技です。
本取り組みでは、脳の仕組みを解明する研究、脳神経を対象とした病気の診断や治療方法の開発を行っており、
医学・生理学の研究対象に工学技術でアプローチする医工連携プロジェクト進めています。脳研究を起点とした学術的連携が紡ぐ、人的交流・協働の輪が広がっていくことを目指します。
04.学生による医療機器の開発

工学系の学生が専門分野の枠を超えた共同チームを結成して、研究や産業機器の開発を目指した研究活動をしており、「Mediwell 医工・福祉工学プロジェクト」は、新潟大学医学部と連携し、病院や介護現場などの医療現場のニーズを基に、新しい医療・福祉機器の開発に取り組んでいます。さらには、プロジェクトで企画、開発した機器を新潟市周辺の金属加工業を中心とした企業と連携して新潟産医療製品として製品化を目指します。
今後の展開
- 人と情報のダブルネットワークが生み出す融合的クラスターから新たなモノづくりが進展する
- 次世代のモノづくりを担う学生チーム(モノづくり共創IPジュニア)を育成し,学生チームが融合的クラスターに参画しプロジェクトを活性化する