おいしさDX共創IP

おいしさDX共創コミュニティを核とした活動で、研究開発 – 産業創生 - 人材育成の好循環サイクルを回すことで、新潟の食産業を「食科学」と「情報科学」で強くします。
にいがた2kmおいしさDX産学官共創プロジェクト
このプロジェクトは、新潟市の都心エリア「にいがた2km」を拠点に、新潟市、新潟大学及び株式会社メビウスの3者が中心となり、飲食業や食品製造業をはじめとしたさまざまな業種の事業者と連携しながら「おいしさ」のDX化を図ることで、新潟市が誇る食関連産業の高付加価値化と、フードデータを駆使する人材の輩出を目指す先進的なプロジェクトです。
また、このプロジェクトは、新潟市が、内閣府「地方大学・地域産業創生交付金事業」に申請し、採択された事業です。
にいがた2kmおいしさDX産学官共創プロジェクト(新潟市Webサイト)
活動の全体像
おいしさDX共創プロジェクト
①おいしさDX共創コミュニティ参画企業等との協働で、食を取り巻くデータの収集・分析・蓄積を一括して行います。
②これらのデータを蓄積するFood Knowledgeデータベースを構築します。
③データやAI等を活用し、コミュニティ参画企業向けのWebサイトやアプリ等を開発し提供します。
※プロジェクトは、地域全体、業界単位、企業単位の3つのドメインでユーザーに応じて展開します。
■各プロジェクトには、学生も参加します。これにより、地域の食産業との関係を深め、将来的な就業数の増加を狙います。
また、食のデータを活用した大学発ベンチャー創出にもつなげます。
■プロジェクト全体のマネジメントは、メビウス、新潟市、新潟大学の3者が協働で行います。
研究
食品科学分野(基本五味、香気、物性等)と情報科学分野(データベース構築、AIモデル等)の研究者を中心に、関連する学問領域も含めた分野横断的な研究体制を構築し、食科学×情報科学の融合領域での研究開発を進めます。
01.調理法の違いが枝豆のおいしさに与える影響研究(塩ゆで,焼きの比較)
フレッシュな枝豆を、①塩ゆで、②焼き、の2つの方法で調理し、旨味、苦味、渋みなどを味覚センサー等により評価分析します。
02.南蛮エビ×日本酒3種 香気成分のペアリング分析
新潟ならではの「南蛮エビ」のおいしさを明らかにするため、味、色、物性などを分析。3種類の日本酒についても、香気特性を分析。それぞれの特徴を評価し、ペアリング効果を解析します。
食のデジタル人材育成
学生(学部生・大学院生)を対象とした「食のデジタル人材育成プログラム」と、社会人を対象とした「食のデジタル人材リスキリングプログラム」の新設を計画しています。
これらのプログラムでは、国内有数の食品製造業の集積地である新潟市の拠点性を活かした産学協働体制を構築し、産業創生に資する実践型教育を行います。
今後の展開
にいがた2㎞には、日本海側最大の飲食・宿泊・商業集積やIT産業の集積が形成されており、にいがた2kmを起点に、新潟大学と地元企業が協働し、デジタル技術の活用によって、食産業の競争力強化と若者に魅力的な産業創出を目指します。