「コシヒカリ新潟大学NU1号」は、新潟大学・刈羽村先端農業バイオ研究センターの研究グループ(農学部・三ツ井敏明教授ら)が約20年かけて開発に成功した、高温・高CO₂耐性を有する新たな品種です。(品種登録:第27856号)
近年の温暖化は最も深刻な環境問題の一つですが、コシヒカリもその被害を受けています。
新潟県が長年培ってきた良食味を呈するコシヒカリは、近年の猛暑により高温障害の被害を受け、一等米比率が大きく低下するなど、地域の農業に大きな影響を与えています。
この問題を解決し、新潟に貢献できるお米を開発したいという思いから、研究が進められてきました。
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❝コシヒカリ新潟大学 NU1号❞の物語
「コシヒカリ新潟大学NU1号」の新名称について、一般公募を実施しました。新潟大学関係者のほか複数の外部有識者で構成される委員会で厳正に選考し「新名称」を決定いたしました。
本名称は、2022年11月7日(月)から12月25日(日)までの約1か月半の期間に一般公募を実施し、その応募作品の中から選ばれたものです。全国各地から応募があり、応募総数は2,506件でした。「新大コシヒカリ」の名称は8名の方が応募されました。名称の選定は、自治体、流通、小売、メディアなどの有識者9名と新潟大学関係者3名で構成したコシヒカリ新潟大学NU1号名称選定委員会にて3段階の選考を行い、多くの有識者が強く推薦くださった本名称が選ばれました。その後、商標登録の手続きを行い、2023年7月27日に登録が完了したことから、本日皆さまにお披露目させていただく運びとなりました。
本作品は、それぞれ1名の方が応募され、最終選定においても最後まで議論が重ねられました。
残念ながら新名称とはなりませんでしたが、いずれの作品もコシヒカリ新潟大学NU1号を表すにあたり特筆すべき素晴らしい要素をもった作品であることから、このたび新潟大学長より特別賞を贈呈させていただく運びとなりました。
(参考)「新大コシヒカリ」取扱い予定店舗一覧 2023年9月28日現在
2020年度に新潟県刈羽村にて実証実験を開始しました。2021年度には柏崎市・南魚沼市の2地域が加わり、2022年度には村上市・新発田市・阿賀町・上越市が新たに加わり県内7地域で実証実験を行いました。
NU1号の研究開発を応援することを目的に、2020年度に「コシヒカリ新潟大学NU1号応援基金」を設置しました。地域や農家の方々をはじめ、個人・団体・企業などの方々から300件を超えるご寄附が集まり、たくさんの応援メッセージをいただきました。
2020年度から、実証実験で収穫したお米を、地域の子ども食堂や、小学校や中学校等の給食に寄贈しています。