新潟大学 社会連携推進機構

医療・健康・福祉
2025.05.07

子宮頸部腺癌に対する治療戦略の提案

~ 細胞診検体による前駆病変の検出 ~
医学部 保健学科 須貝研究室
須貝 美佳
須貝 美佳
SUGAI Mika
医歯学系 准教授
専門分野
細胞検査学、病理学、臨床検査科学
キーワード
子宮頸部腺癌、子宮がん検診、細胞診、治療戦略
関連URL
https://www.clg.niigata-u.ac.jp/introduction/inspection_prof.html?prof_code=PRF0051

研究の目的、概要、期待される効果

 近年、45歳以下の女性において罹患数の多い子宮頸癌ですが、その80%程度は細胞診による癌の前駆病変の検出が可能な扁平上皮癌です。子宮がん検診を受けることで早期発見・早期治療(二次予防)が可能です。さらに、子宮頸癌の発症はヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が主たる原因であることが解明され、ワクチン接種により一次予防も可能です。それにも拘らず死亡数は上昇傾向にあります。これは子宮がん検診受診率が低いことに加えて、腺癌の罹患数増加が一因であると考えられます。細胞診による子宮がん検診では腺癌前駆病変を検出し難いことに加えて、HPV感染と無関係な腺癌が存在することにより、子宮頸癌の予防的治療戦略が機能しないためと考えられます。
 本研究室では、臨床病理組織・細胞検査検体の形態学的解析と併せて、細胞・組織の機能に関わる因子の発現タイミングを解析することで、癌化プロセスに転じた細胞をより早期に検出する方法を探索しています。この研究成果により子宮頸部腺癌前駆病変の早期発見と診断精度向上への効果が期待されるとともに、腺癌発癌機構の解明による治療戦略へ発展することも期待されます。

関連する知的財産論文等

  • ・Sugai M, et al. Pathol Int. 2008; 58: 681-686.
  • ・須貝美佳, 他. 日本臨床細胞学会雑誌; 2013: 53: 176-1811.
  • ・Tanaka T, Sugai M, et al. J Pathol. 2006; 208: 662-672.

アピールポイント

病理組織、細胞診による病理形態学的解析、免疫組織化学的解析を主体として細胞機能解析と併せて検証したいと考えています。

つながりたい分野

  • ・がん検診による制癌戦略を推進する企業・団体や、細胞分化に関わる分子を標的とした治療への応用に関連する企業・団体。

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