
情報通信
2025.05.16
防災・減災に向けた各種センサ開発
~ インフラサウンドセンサ、AEセンサ等 ~
工学部 知能情報システムプログラム
大河研究室(センサシステム研究室)

大河 正志
OHKAWA Masashi
自然科学系 教授
- 専門分野
- センサ工学、光デバイス工学、光エレクトロニクス
- キーワード
- IoT、センサ、光波利用センシング、インフラサウンド、アコースティック・エミッション(AE)
研究の目的、概要、期待される効果
津波形成時に生じる微気圧変動(インフラサウンド)を検知し、信頼性の高い避難指示を発出できれば、津波被害の軽減につながります。また、構造物等の微小破壊で生じる弾性波(AE波)を検知し、構造物等の健全性や危険度を知ることで、未然に崩壊を防ぐことができます。
そこで、当研究室では、微気圧変動や弾性波を検知するためのセンサ開発を行っています。センサの特徴は光波を利用するところで、これにより電気駆動のセンサと異なり、無誘導性、防爆性、高絶縁性等の性質をもちます。光波利用に加え、シリコンの微細構造を利用したセンサの開発実績もあり、新規的なセンサシーズを提供しています。また、センサ開発だけでなく、IoTを意識したシステム開発も行っています。
現在開発している微気圧センサは、津波生成時の微気圧変動検出をターゲットとしており、センサおよびIoTシステムが実現された際は、津波による人的被害の軽減に貢献できると期待されます。また、AEセンサは、構造物の非破壊検査に使用され、構造物の健全性モニタリングにより、防災・減災の観点からの貢献が期待できます。
関連する知的財産論文等
- ・T. Toriyama, H. Ono, N. Takaoka, M. Ohkawa: “Investigation of frequency and step responses of pressure sensors with semi-closed structures based on numerical simulations and experiments,” Sensors and Actuators: A. Physical, Vol. 332, 113158 (2021).
アピールポイント
センサ作製・測定・特性評価をはじめ、構造-流体解析シミュレーション、センシングシステムの構築など、幅広くセンサ・センシングシステムの開発に取り組んでいます。
つながりたい分野
- ・光波利用センサ、各種光デバイス、センシングシステムに関連する分野
- ・本センサに興味をもち、センサ開発やIoTシステム化にご協力いただける方々
お問い合わせは新潟大学社会連携推進機構ワンストップカウンターまで
onestop@adm.niigata-u.ac.jp