
農・食・バイオ
2025.05.16
作物の品種改良のための基礎→実用
~ バイテクによる新品種の育成 ~
農学部 生物資源科学プログラム
植物細胞工学研究室

大谷 真広
OTANI Masahiro
自然科学系 准教授
- 専門分野
- 植物細胞工学、園芸科学、植物育種学、植物生理学
- キーワード
- 種間雑種、バイオテクノロジー、園芸作物、新品種育成、有用遺伝子の探索、植物組織培養
研究の目的、概要、期待される効果
我々の研究グループでは園芸作物 (特に花き類) の品種改良に向けて以下の研究を実施しています。
(1) 園芸形質を決定するメカニズムの解明
観賞を目的とする花き園芸植物においては、花色、花形および草姿等の見た目に関する形質が非常に重要となります。
我々はこれらの園芸形質を決定するメカニズムを遺伝子レベルで調査しています。また最近では植物の生育に適さない環境でも栽培が可能な新品種の育成に向け、植物の環境ストレス耐性に寄与する遺伝子を探索しています。
(2) バイオテクノロジーによる新品種の育成
近年、植物の組織培養や遺伝子組換えといったバイオテクノロジーによる育種が研究されています。
我々は様々な花き園芸植物を対象として遠縁種間雑種の作出や遺伝子組換えによる新品種の育成を検討しています。また今後は果樹や野菜の育種にも手を広げていきたいと思っています。
我々のもつ技術を利用することで、将来的に地域の特色となるようなブランド品種の育成に貢献したいと考えています。
関連する知的財産論文等
- ・中野 優, 三位 正洋, 小林 仁, 大谷 真広, 八木 雅史 『花育種への分子的なアプローチ』育種学研究 18: 34–40. 2016年.
- ・T. Inamura, M. Nakazawa, M. Ishibe, M. Otani, M. Nakano (2019) Production and characterization of intersectional hybrids between Tricyrtis sect. Brachycyrtis and sect. Hirtae via ovule culture. Plant Biotechnology 36: 175–180.
アピールポイント
優れた形質をもつ雑種や変異体については地域の新しいブランド品種としての利用が期待できます。
つながりたい分野
- ・地域に根差したブランド品種の創出に興味のある企業、自治体および生産者の方
- ・品種改良の対象とする園芸作物を提案してくださる方
お問い合わせは新潟大学社会連携推進機構ワンストップカウンターまで
onestop@adm.niigata-u.ac.jp