
人文社会科学
2025.04.23
子どもの哲学(p4c)による探究的学びのプロセスデザイン
佐渡自然共生科学センター
コミュニティデザイン室

豊田 光世
TOYODA Mitsuyo
佐渡自然共生科学センター 准教授
- 専門分野
- 環境哲学、合意形成学、環境教育論、対話教育・探究教育(philosophy for children)
- キーワード
- 子どもの哲学、philosophy for children (p4c)、対話的学び、探究的学び
研究の目的、概要、期待される効果
子どもの哲学(philosophy for children)とは、対話を通して考え探究する教育で、「主体的・対話的で深い学び」を実現するための一つのアプローチとして高い注目を集めています。p4cの対話では、子どもたちのワンダーを「問い」の形で表現し、その問いを対話を通して多角的に掘り下げる協働探究を行います。そうした体験を通して、子どもたちは、知的探究心を育み、考えを深める方法を習得し、また対話の場のセーフティの大切さを学びます。
教育現場でのデモンストレーションや教員研修を通して、p4cという教育が日本の学校教育でどのように展開可能かを、学校教員の方々と共に探究しています。道徳、社会、理科、特別活動などのさまざまな学びのシーン、さらには学級経営や学校づくりに生かす方法を共同で開発しています。対話的学びの学習到達度の評価方法についても検討を始めました。
これまでにp4c実践のサポートを行なった地域・学校:新潟大学附属新潟中学校、宮城県仙台市立小中学校、宮城県白石市立小中学校、新潟県佐渡市立小中学校、新潟県南魚沼市立中学校、兵庫県姫路市立小学校・高等学校、福井県立若狭高等学校 ほか。
関連する知的財産論文等
- ・『p4cの授業デザイン–共に考える探究と対話の時間のつくり方』明治図書, 2020年.
- ・『子どものための哲学教育ハンドブック』東京大学出版会, 2020年.
アピールポイント
授業や学級づくりの他、朝の会や授業の余白時間でも活用できるシンプルな教育メソッドです。
つながりたい分野
- ・対話的学びの新たな手法を探している学校教員の方々
- ・子どもたちや多世代の対話の場を開きたいと思っている地域やNPOの方々
お問い合わせは新潟大学社会連携推進機構ワンストップカウンターまで
onestop@adm.niigata-u.ac.jp