
人文社会科学
2025.04.23
民学産公の協働による地域価値向上を目指したマネジメントシステムとしての地域のリデザイン
創生学部
堀籠研究室(医療経営・地域経営)

堀籠 崇
HORIGOME Takashi
人文社会科学系 准教授
研究の目的、概要、期待される効果
近年のわが国における急速な少子高齢化の進展は、社会構造の変動をともなって、地域に新たな局面を招こうとしています。地域における経済・活力の減退は着実に表出し始めており、「地域創生」が強く求められています。他方、人々の健康でいきいきとした暮らしを守るために、医療機能および組織をクローズドに捉えた従来型のシステムから、地域を包括的に捉えてステークホルダーの利害を整合化させるマネジメントシステムへの転換が進められようとしています。これらはつまるところ、地域マネジメントの問題に帰着します。
そこで、民学産公の協働による社会実験を通じて、地域に生きるステークホルダーの価値を整合化させる仕組みを開発したいと考えています。B級グルメ、ゆるきゃら、まちおこしイベント―地域活性化の掛け声のもと、多くの地域が取り組んできたものです。その結果どれだけの地域が真の意味で地域価値を増大させることができたでしょうか。複数の地域・分野の大学生と地域に生きるステークホルダーとが継続的にコラボレーションしたワークショップやフィールドワークを通じて、地域資源を反映した戦略的思考に基づく地域マネジメントシステムについての実践知を蓄積し、地域価値の向上に貢献したいと考えています。
関連する知的財産論文等
- ・堀籠崇「コロナ禍における地域社会のこれからについて考える」『学問六縁』pp.39-56,2023年3月。
- ・堀籠崇・渡邊洋子『医療経営学と生涯教育学からみた地域と地域課題:リデザインのためのリテラシー応用力に向けて』新潟日報メディアネット,2023年。
- ・堀籠崇「デジタル田園都市国家構想-DX推進における課題を視野に-」『学問六縁』pp.15-28,2024年3月。
アピールポイント
現代の地域課題は多領域にまたがった重層的なものです。文理融合学部のラボという強みを生かし、複眼的な視点を通じた多面的なアプローチによる課題解決策を提示していきます。
つながりたい分野
- ・地域を元気にするイベントなどに積極的に取り組む地元の若者、団体
- ・地域資源の掘り起こしに取り組む自治体
- ・社会課題への関心が深い企業
お問い合わせは新潟大学社会連携推進機構ワンストップカウンターまで
onestop@adm.niigata-u.ac.jp