
人文社会科学
2025.04.24
グローカル地域経営の視角からの観光まちづくり
~ 地域課題の解決を目指すアクションリサーチ ~
創生学部
堀籠研究室(医療経営・地域経営)

堀籠 崇
HORIGOME Takashi
人文社会科学系 准教授
研究の目的、概要、期待される効果
わが国における今後の観光のあり方については、ポスト東京オリンピックを見込んだ議論が、かなり早い段階からなされていましたが、今後は観光について、従来とは全く異なる視点で考えていく必要があります。なぜならば2019年末に発生したCOVID-19の影響により、これまで想像だにしなかった時代に突入しようとしているためです。
インバウンドを見込んだ観光からシフトして、グローバルとローカルとを接合したグローカル志向の観光戦略と、どのように地域に暮らす人々の生活を守り、物質的豊かさだけではない地域価値の向上を図るのか(=地域課題の解決)を視野に入れた「観光まちづくり」が求められていると言えるでしょう。
そこで従来の「観光学」からのアプローチではなく、グローカル地域経営の視角から観光まちづくりのあり方、課題、可能性を追究したいと考えています。その際に重視するのは、当事者性です。アクションリサーチの手法を用いて、学生とともに実際に地域に入り、地域における多様なステークホルダーと関わり合いながら、「ワガコト」として課題を共有し、その解決を目指します。
本研究を通じ、地域と大学とを繋ぐ架け橋として新潟の地域創生に寄与できればと考えています。
関連する知的財産論文等
- ・堀籠崇,松本大吾「青森県における医療ツーリズムの課題と可能性」『地域経営学研究』第1巻1号,2019年。
- ・堀籠崇「グローカルテクノロジー時代に向けた人材育成」『創生ジャーナル』第5巻,pp.4-8,2022年3月。
- ・堀籠崇「コロナ禍における地域社会のこれからについて考える」『学問六縁』pp.39-56,2023年3月。
アピールポイント
現代の地域課題は多領域にまたがった重層的なものです。文理融合学部のラボという強みを生かし、複眼的な視点を通じた多面的なアプローチによる課題解決策を提示していきます。
つながりたい分野
- ・地域を元気にするイベントなどに積極的に取り組む地元の若者、団体
- ・地域資源の掘り起こしに取り組む自治体
- ・社会課題への関心が深い企業
お問い合わせは新潟大学社会連携推進機構ワンストップカウンターまで
onestop@adm.niigata-u.ac.jp