新潟大学 社会連携推進機構

医療・健康・福祉
2025.04.24

全身疾患・生活習慣と口腔内の健康に関する研究

歯学部 口腔生命福祉学科 口腔保健学分野
諏訪間 加奈
諏訪間 加奈
SUWAMA Kana
医歯学系 助教
専門分野
歯科衛生学、口腔保健学
キーワード
生活習慣病、歯周病、口腔健康状態、栄養摂取状況
関連URL
https://www.dent.niigata-u.ac.jp/faculty/oral/

研究の目的、概要、期待される効果

 近年、歯・口腔の健康、特に歯周病が循環器疾患をはじめ慢性腎臓病、糖尿病、肺炎などの多くの全身疾患に関わることを支持するエビデンスが増加しています。また、歯周病などにより歯の喪失がおこると咀嚼能力の低下につながり、食品・エネルギー・栄養素の摂食低下、摂取バランスの悪化、さらには高齢期における低栄養の原因となります。
 
 歯周病の病原原因には、嫌気性細菌のほかに喫煙や食生活といった多くの宿主因子や環境因子が影響することが明らかにされています。歯周病発症・重症化予防をはじめとする口腔内の健康を維持することは、全身疾患のリスクを下げ、健康の維持・増進による健康寿命の延伸、医療・介護費削減につながるものと考えられます。しかし、地域レベルで他業種連携による総合的、効果的な取り組みがいまだ進んでいない現状があります。その原因の一つとして、歯・口腔の健康が全身の健康に与える影響についてエビデンスが不足していることが挙げられます。
 
 この研究では全身疾患や生活習慣と歯周病をはじめとする口腔内の健康との関連を疫学的に解明することを目的としています。この結果が地域歯科保健、地域住民の健康向上につながることを目指しています。

関連する知的財産論文等

  • ・Suwama Kana, Yoshihara Akihiro, Watanabe Reiko, Stegaroiu Roxana, Shibata Satoko, Miyazaki Hideo. :Relationship between alcohol consumption and periodontal tissue condition in community-dwelling elderly Japanese. Gerodontology 2018; 35(3): 170-176

アピールポイント

この研究結果が地域住民の健康のために、歯科専門職だけではなく、他職種で利用できる情報となることで更なる連携・協同を目指しています。

つながりたい分野

  • ・地域住民の健康や地域歯科保健の向上を目指して、連携・協同を望まれる医療・保健・栄養の専門職など。

お問い合わせは新潟大学社会連携推進機構ワンストップカウンターまで

onestop@adm.niigata-u.ac.jp
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