地域医療DX共創IP

産学官民共創による、新潟発健康未来社会の実現と持続的ビジネスモデル構築により、高齢化・人口減少、医師不足・偏在、医療アクセス不均衡などの地域医療課題の解決に取り組む。
現在の取り組み
01.健康未来社会を支える次世代ヘルスケア基盤の構築に向けたデザイン(ヘルスケアフロープロセス、ツール/ソリューション開発、地域人材育成)

次世代の健康未来社会を見据えて、医療を守る・健康を守る・暮らしを守る ための持続的な医療・介護・福祉サービスの仕組みをデジタル技術を駆使して構築します。
居住地域や環境によらず、誰もが一定品質の医療・介護・福祉サービスを享受し、元気に・安心して暮らすことができる健康未来社会を新潟地域において実現していきます。
そのために、プロフェッショナルな集団が、プロセスデザイン、ツール/ソリューション開発、地域人材育成という観点で基盤を整備しています。また、その成果をパイロット地域でのプロジェクト推進に活用し、地域の関係者と連携・協働しながら地域医療課題の解決に取り組んでいます。
現時点では、新潟大学、新潟県(病院局)、新潟県医師会、阿賀町、十日町市、燕市 等が密接に連携しています。
02.パイロット地域でのプロジェクト推進(阿賀町、十日町市、燕市)
● 阿賀町

2023年下期より、県立津川病院、町営診療所、阿賀町などで構成する医療連携会議で、2025年度実施に向けて地域特性課題を解決する医療中心の統合的DX戦略を検討してきました。
今後、財源や関係者の体制面を考慮しつつ、オンラインを活用した津川病院や町営診療所の外来機能強化や地域医療関係者間のコミュニケーションツール導入などを随時実施予定です。
● 十日町市
2024年4月より、十日町市及び地域の関係者(医師会、県立病院、歯科医師会、薬剤師会、社会福祉法人など)とともに、プロジェクトを推進しています。
関係者とのディスカッションやアンケート調査等により、優先的に取り組むべき課題を洗い出し、今年度は実行フェーズに入り、県立病院を拠点に、市外の専門医と結んだオンライン遠隔医療支援などの具体的な施策を展開予定です。また、高齢者のフレイル予防とITサポートを兼ねた健康教室を昨年秋にトライアルで実施したところ好評であったため、今年度から医学部保健学科の正規の選択科目の一環として継続実施予定です。
● 燕圏域
2024年4月始動の燕市「転ばぬ先の医療」推進プロジェクトに参画し、燕医師会、燕・弥彦医療介護センター、燕市、弥彦村、各社会福祉協議会とともに、燕圏域における地域医療強化を目指した検討・施策を実施してきました。
今年度はオンラインを活用し、県立吉田病院の皮膚科オンライン外来開設など外来機能強化と、訪問サービスとかかりつけ医をオンラインで繋ぐ事による訪問診療・施設往診の効率化を図り、地域を支える病院機能の拡充と在宅医療の充実を両面で推進し、地域医療強化を実行していきます。
今後の展開
- 次世代ヘルスケア基盤のモデル構築と展開
- パイロット地域での検証・効果創出、他地域への展開