新潟大学 社会連携推進機構

環境・エネルギー
2025.05.16

希少生物が安心して棲める生息地管理を目指して

農学部 流域環境学プログラム 野生動物生態学研究室
関島 恒夫
関島 恒夫
SEKIJIMA Tsuneo
自然科学系 教授
専門分野
希少生物の保全、自然再生、哺乳類の冬眠
キーワード
風力発電、鳥衝突、センシティビティマップ、ゾーニング

研究の目的、概要、期待される効果

 貴重な地域資源である野生動物の生態や進化の解明と、保全に関わる研究をしています。これまで、トキの野生復帰に向けた農地再生や、イヌワシの採餌環境創出を目指した森林施業など、国内絶滅種あるいは絶滅危惧種の生息地再生に関わり、得られた成果を環境行政に反映させてきました。
 そして今、喫緊の課題として取り組んでいるのが、日本で近年設置数が増えている風力発電機の風車ブレードに鳥が衝突するバードストライクへの対策です。国内でも、天然記念物であるオジロワシを筆頭に、毎年、さまざまな種類の鳥が衝突死する事故が後を絶ちません。
 それを回避する有効な手法として昨今注目されているのが、鳥の衝突リスクを見える化した“センシティビティマップ”です。現在、衝突リスクの高い鳥種ごとにセンシティビティマップの作成方法を検討し、それをもとに広域マップを作成しています。さらに環境省と連携し、国内におけるセンシティビティマップの運用方法を検討しています。今年4月から施行された再エネ海洋利用促進法により、今後、洋上風力発電が大きく推進される状況において、センシティビティマップを用いたゾーニングは、鳥と風力発電の共存を図る有効な手段になると考えています。

関連する知的財産論文等

  • ・Moriguchi S., Mukai H., Komachi R., Sekijima T. (2019)  Wind farm effects on migratory flight of swans and foraging distribution at their stopover site. Wind Energy and Wildlife Impacts125-133. Springer.

アピールポイント

希少生物や自然環境を地域特有の環境資源として捉え、次世代がその恩恵を享受できるよう、国・地方自治体・NPOと協働で持続的に管理する仕組みを考えていきたいと思います。

つながりたい分野

  • ・環境影響評価・地域再生に関わる環境アセスメント会社もしくはコンサルタント会社など。
  • ・環境行政を担う国・県・市町村、及び産業振興上、野生動物との関わりが発生する行政機関。

お問い合わせは新潟大学社会連携推進機構ワンストップカウンターまで

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